The Goal  モトクロスでの相談について〜その1〜


先日モトクロスコースで相談をされました。相談内容はその方自身が思った通りのリザルトが残せない。速く走れない等など。
で、僕からの質問は「何がしたいの?」でした。

モトクロスって義務じゃなく、自ら選択し、やり始めたスポーツなんです。なので最初に浮かんだイメージでも人から聞いたことでも、それぞれが持った目的があるはず。

だけど、現状は自分が何をしたいか(してるか)分からない。もしかすると分からないんじゃなくて、ただ他人に本音を言いたくない場合もあるでしょうけど。

しかし、人間は目的(ゴール)に向かいます。

なので目的(ゴール)を明確にしてみてはどうかと提案をさせてもらってます。

続きます。

※全く更新していないこのブログですが目的意識を忘れないためにThe Goalという名前にしました。


JNCCに参加します。


2月28日に行われるJNCCグリーンバレー森羅に参加します。クラスはCOMP–A。ゼッケン157。マシンは当初XR250Rの予定でしたが、YZ450Fに変更します。XCナウさんに取り上げて貰ってるし笑。

一周15キロのコースってどんなだろ?ロールオフの準備してーキャメルバッグの準備してー。

まずは体験してみないと分からない。あー楽しみ。

  (写真 JNCC.JP)


明けましておめでとうございます。


2016年。なんとか日常生活は送れるようになってきました。1月中にバイクに乗れそうな気がしてます。うん、新年に新たな気持ちでもう少しの辛抱。

近年はあまり怪我をしなくなってたけれど、以前は乗るたびに怪我をしてるような時期がありました。そしてコースへ復帰するたびに完治が早いと驚かれた事を思い出します。膝の前十字靭帯(ACL)を断裂した時(2006年左一回、2009年右一回)も術後の回復が早く、お医者さんが驚いてた。

なぜ早く復帰できたのか。

僕の返答は「身体が治ろうとするのを邪魔しない事」です。人間の身体は代謝しています。身体を合成する代謝(同化作用)とは、摂取した食物などを体内で分解して栄養素とし、それを各組織に送って、脳や内臓、血液、筋肉、皮膚、髪、体脂肪などを作る作用のことです。私たちの身体は約60兆個の細胞からできており、1秒間に500万、1日では約5000億個の細胞が新しく生まれ変わっていると言われています。このような、いわゆる新陳代謝は、「身体を合成する代謝(同化作用)」の1つです。(引用元 ヘルスケア大学) この代謝をフォローし、邪魔しない事が完治、復帰への近道だと思います。

リハビリを真剣にやる大きなきっかけとなる出来事もありました。ACL再建手術直後まだ麻酔が切れてない状態の時に先生が僕の足を持って曲げ伸ばししました。「これを見てください。あなたの足は治っています。きちんと動くようになるかはあなたのリハビリ次第なので、リハビリを真剣にやってください。」と言われました。この時に僕は誤解をしていたことを知りました。麻酔が切れるにつれて痛みは増すけれど、怪我の状態は終わり、もう治っているんだと。あとは自分の意思で動かせるかどうか。

その後はリハビリでの痛みとの対話です。毎日、膝を曲げたり伸ばしたり。完治に向けて良い痛みか悪い痛みか。悪い痛みは身体に変化を見せます。腫れたり、気分が悪くなったり、痛みが引かなかったり。それを注意深く観察しました。完治に向けて大事なのは自分の身体の状態を観察することでした。何回やればいいとか、何時間やればいいという事は信じませんでした。回復しているかどうかは身体が教えてくれます。

2009年のACL再建手術後にいつもリハビリ室で顔をあわせるおじさんがいました。そのおじさんがリハビリの先生に「最近来るの早いですね」と言われてて、僕を指差して「あの兄ちゃんとやってると早く治りそうな気がするんだよ」と言ってました(笑)。何か治りそうな雰囲気があったんですね。おかげで更にリハビリをするようになりました。

そして現在、背骨(胸椎12番) 

 の圧迫骨折から4週と2日。リハビリは順調です。あーバイクに乗りたい。


Pune Internatinal Supercross その後


インドでの受傷後20日が経過。すこーし歩けるようになった。そして座って食事が出来るようになった。怪我の箇所以外はすこぶる元気で、日常週に一度くらいの便通なのに最近では毎日の便通で嬉しい。実はこの寝たきりの生活は僕にとって快適なんではないだろうか。動けないという不自由さと何もしなくていいという快適さの間で揺れ動いていない。何もしなくていいっていいね。わはははは。

プネーとバンガロールでのレースを振り返ってみてる。怪我をした事はたまたまなので仕方無いと思いたい。あえて原因を探ってみると僕は張り切ってた(笑)。

少し前からトレーナーに教えて頂きながら身体の使い方を教えてもらっている。というのも10年ほど前から日本人ライダーと海外のトップライダーとの間に僕らに理解出来ていない差があることを感じてた。そして感じるだけで全く理解出来ていない。人種の違いや環境の違いに原因があるとされる論議も飽きるほどされている。

ある日、友人から、彼の知人のスポーツトレーナーにモトクロスの動画を見せたいから送ってと頼まれた。友人に全日本モトクロスと世界グランプリの動画を送った。20分後くらいに返信があり、トレーナーが言うには同じ競技とは思えないくらいに身体の使い方が違うとのこと。初めてモトクロスを見た人がそうやって感じるくらい違うんだと驚いた。そして、何かヒントになるかもしれないと感じた。それからそのトレーナーを紹介して頂いてトレーニングをし始めた。初めはトレーニングの意味がライディングにどう繋がるのかわからなかったけど、やっていくうちに少しづつ理解出来るようになってきた。久しぶりに持つワクワクする気持ち。

今度はそれを実際のライディングに結びつける作業。あら?ライディング中の身体の体感にも変化が出て来て面白くなってきたら、そう!張り切ってた(笑)。すてーん!で背骨の圧迫骨折です。

今はお布団に寝転がって、海外トップライダーの研究に精を出す日々です。

あー早くバイクに乗りたい!

写真はインドで背骨圧迫骨折する前の楽しかった時間 

 


Pune Internatinal Supercross その3


 12/3。プネーからバンガロールへ飛行機で移動。  彼はアメリカンの#240スチュワート。プネーでは総合1位。
 彼はアメリカンのデビット。AMAに出てるそうです。

  バンガロールに到着。彼は2010年からの友人CSサントス。インドモトクロスチャンピオン経験者で現在はラリーライダー。2016ダカールにスペインスズキから出場決定。久しぶりに会ったけど、以前より生き生きして見えた。ラリーはすごく楽しいと話してくれた。
バーでの一コマ。南アフリカ人、インド人、アメリカン人、日本人。みんなオフロードが好きってことで集まってる。

    12/4プラクティス。写真はフリースタイルモトクロスのプラクティスの一コマ。分かりにくいけど、この大きな山の周りにモトクロスコースが出来てます。
 バンガロールはインドのヒーロー、サントスの地元。ひっきりなしに人に声をかけられてます。

この後、僕のプラクティス。

    で、プラクティスで転倒。実はこのジャンプの写真が転んだ時じゃないかな?なんとなくやばそうだもん。

地面とバイクで身体を強く打って、翌日のレースをキャンセルしました。あたたたた。 

 帰国後、病院での診察結果は胸椎圧迫骨折。全治は1〜2ヶ月かな。とほほ。


Pune Internatinal Supercross その2


11/30プネーのレースが終わって、次週はバンガロールでのレースです。移動は12\3なので、それまではプネーに滞在。

  ホテルの前を掃除するおばさんたち。みんな恥ずかしがってカメラに目を向けてくれません。

  ホテルの裏側にある街。賑わってます。バイクはヒーローをよく目にします。以前にインドへ来た時はヒーローとホンダは同じ会社ヒーローホンダでしたが、現在は別れてヒーローはヒーロー。ホンダはホンダとして経営されてるようです。
  牛もいます。
  バイク修理屋さん。左側が店のおじさん。右のおじさんのバイクが調子悪くて見てました。泥除けが手作り。
  お菓子屋の兄さん。ここでチップスを買ってました。量り売りもしてくれて100g 60円。
  八百屋のおばさん。ニコニコしてた。先生募集の告知。笑
続く


Pune International Supercross


11/26-12/7の日程でレースに参加する為、インドへ行ってきました。

今回はプネーとバンガロールで二都市と週を跨いで行われるコンペティションというよりもショーに近いレース。インドの熱気に触れてきました。

きっかけは遡ること2010年。アジアモトクロス選手権イラン大会に参加した際に知り合ったインド人から今年の5月に連絡をもらい二つ返事で行くことが決まりました。 

 11/26出発日。タイ航空でセントレアーバンコクームンバイの旅。意外と快適。

  

  ムンバイ到着。ムンバイ空港では迎えが来てて、車に乗ってプネーに向かいます ムンバイからプネーまでは車で三時間。海沿いのムンバイから高原のプネーまで一気に駆け上がっていきました。

  11/27プネーに到着。ホテルにチェックイン。

思ったよりも環境のいいホテル。ホテルというよりコンドミニアムかな。一部屋に大きなリビングルームに寝室が3つ、バスルームが2つ、キッチンに洗濯機に乾燥機。こんな部屋に一人でいいのかなと出発から17時間経っていたのでそのまま就寝。

朝起きると部屋から物音が。恐る恐る見ると青い目の男性が3人と女性が一人部屋で寝てる。そっか、ルームシェアなのか。 

 

夕方からマシンチェックという事で路地を二本挟んだコースへ。

  僕のマシンはTVSの300cc。コースには他のライダーも来てた。今回は南アフリカ人4人、イギリス人1人、ロシア人2人、アメリカ人3人、日本人1人の計11人。 

  

 コースを見たりフラフラしてると1人のイギリス人がサグを測ってくれないかと。いいよ。そしたら俺も俺もと違うクラスのインド人まで測る事になりました。 

 11/28昼からプラクティス。

  コースには重機がなく人力で作ったジャンプやフープス。コンパクトなコースなんだけど、行き過ぎず行かなさ過ぎずが難しい。二本走って終了。 

 11/29決勝。コースへは夕方移動なんだよね。これ楽チン。 

 レースは8周2ヒート。スタートで遅れの転倒ありの4位と8位。面白かった。 

続く。

 


2015全日本モトクロス選手権関東大会


2015年10月3,4日に全日本モトクロス選手権関東大会に参加しました。

IA2クラス。ゼッケン90。マシンはKX250F。

結果は予選落ち。

これまでモトクロスを続けてこられたのは今より上手になりたいと思ってたからで、今、自分が上手になってるか試したいとほんの出来心でレースに出てみたら、勢いに巻き込まれている内に我に返ってしまった。

レースというのは上手に走れてる時の満足感と良いレース結果の満足感を足すとその日の満足感がたっぷりになると思います。

土曜日の朝の公式練習。周りの勢いとコースを覚えられないのと準備不足からくる慌てで、てんやわんや。

これはいかんと深呼吸して、ハァ、みても、フゥ、周りの勢いとコースを覚えられないのと準備不足からきてる焦りで、やっさもっさ。あー慌てた。

今回は移動、メカニック、ヘルパーを全て自分でやる自作自演style。慰めてくれるのも笑わせてくれるのも自分のみなのでパドックで腰掛けて、自分の中の自分が自分に自分をしっかり持つんだとハッキリと口に出して語りかけていると隣パドックのキッズが怪訝そうな顔で僕を見つめてました。君もいつか分かるよ。

そして入手した情報によると公式練習のタイムは12番目。これは満足度高し!トップのトッチ(富田俊樹選手)からも3.2秒落ちでこらえてる。これは満足度が反町より高しなのだ!そして思えばこの時に僕のレースは終わってました。だって満足したんだもん。おかげで予選レースは集中できずにフワーッとコースアウトをして終了。

翌日の決勝日に会う人会う人に予選を落ちるとは思わなかったと慰めを含んだ言葉を多数頂きました。あーあ予選落ちしちゃったんだボク。やっぱり悔しいので次は予選を通過してから満足しよう。そうしよう。 

 写真/kusudoさん 


世界観


アジア各国を転戦してみて

世の中には人の数だけ世界観があるということを知りました。

社会という場で個と個の世界観のせめぎ合いを目の当たりにした時に

絶対に決まっている正しさや美しさっていう価値観は無くって

個人の存在は自由に世の中で機能として役割を果たしていいんじゃないかとスリランカの自然を見ながら考えてました。

あれ?もしかして僕も自由?って(笑)。

いい旅でした。

 


不慣れな自由


出場したレースと友人の結婚式までの間に余裕があったので、列車でクルネガラからコロンボを経由して世界遺産がある都市ゴールまで200kmほどの旅をしてきました。

イギリス植民地時代に紅茶を運ぶ為に作られた列車。電車じゃなく列車。 動力はディーゼルエンジン。

出入口のドアは開けっ放し。ここに掴まってゴールを目指す予定。

風が心地良い。そして出入口の横にはトイレがあり、なかなかのニオイ。

コロンボからゴールへ向かう線路はずーっと海沿い。気分が良い。すれ違う列車は全く見なくて、地元の人達が線路上に洗濯物を干してました。 

  
目的地の都市ゴールにそびえ立つ城壁。出入りは誰でも自由にできます。

入場料があって警備員が立っている、いわゆる監視というものはありませんでした。

案内をされないとどうやって見ていいか分からないという自由さへの不慣れと5時間、列車で立ちっぱなしの疲れと目的地ゴールへ着いた達成感から落ち着いて観光する気がおきず、帰りのバスに飛び乗りました。今度はゴールからクルネガラへの8時間の旅。続く?